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オール北海道で「ウポポイ」の魅力アピール(ウポポイ官民応援ネットワーク)

 北海道白老町のアイヌ民族の文化復興拠点「民族共生象徴空間」(ウポポイ)の開業からまもなく2年。東京以北では初めての国立博物館である「国立アイヌ民族博物館」や体験型フィールドミュージアム「国立民族共生公園」、体験学習館、体験交流ホールなど自然豊かなポロト湖畔にはアイヌの歴史・文化を五感で感じることができる魅力的な施設が集積しているウポポイの来場者は、コロナ禍で一時休業や入場制限などの厳しい運営環境が続く中でも、1年目に25万人を突破した。アイヌ文化への関心の高さを示すとともに、認知度向上などの開業効果も広がっている。
 国立博物館の基本展示室では、「ことば」「世界」「くらし」「歴史」「しごと」「交流」の6つの大テーマで詳しく紹介しているほか、特別展示室では、アイヌ文化、先住民族文化をはじめ、幅広いテーマで多様な展示プロジェクトを実施。シアタープログラム「アイヌの歴史と文化」「世界が注目したアイヌの技」なども注目だ。
 体験交流ホールでは、「シノッ アイヌの歌・踊り・語り」「イノミ アイヌの祈り・歌・踊り」など最新の映像技術や北海道の美しい映像も取り入れた演出で伝統的な歌と踊り、楽器演奏などを紹介。アイヌに伝わる物語のうち「カムイを射止めた男の子」「キツネに捕まった日の神」の2つの人気の短編映像も随時上映している。体験学習館や工房、チセ(家屋)群が再現された「伝統的コタン」でも丸一日楽しめるプログラムが目白押しだ。昨年は夏休みに特別プログラムも提供。キッズ向けの多彩なコースを用意したほか、自由研究にも役立つアイヌ語学習、楽器演奏・調理・刺繍などの体験プログラムも好評だった。
 国、道、市町村、経済界、大学、企業、道民などで結成した「ウポポイ官民応援ネットワーク」では、「オール北海道」で誘客促進、受け入れ体制の整備などとともに国内外へのアイヌ文化の積極的な情報を発信中。あらゆる機会を通じて応援の輪を広げ、さまざまな効果を北海道全体に広げるための活動を活発化させている。
 ウポポイの詳細は、公式サイトhttps://ainu-upopoy.jp/を参照。

    

   ウポポイ官民応援ネットワークhttps://www.akarenga-h.jp/symbolic_space/
   地域振興情報http://archive.jcci.or.jp/region/
   観光ナビhttp://archive.jcci.or.jp/region/tourism/
   日商AB(ウポポイ)https://ab.jcci.or.jp/article/34951/