月刊「石垣」　平成19年8月号

• 特集：まちとスポーツ「力」
• まちの解体新書：北海道旭川市〜世界の「旭川家具」へ地域ブランドでまちを活性化〜
• Cross×Point：野口健（アルピニスト）
• トヨタに学ぶ人づくり：田中正知（ものつくり大学名誉教授）
• 渋澤栄一と『論語』をひも解く：『論語』学而編
• 暖簾を守る：大日本除虫菊（キンチョウ）

石垣　8月号の内容は・・・

特集：まちとスポーツ「力」

スポーツがまちにどのように貢献するかを考えるとき、オリンピック（五輪）やサッカーのワールドカップなど、メガスポーツイベントを例にすると分かりやすい。これらメガスポーツイベントは大きな経済効果をもたらすが、一過性のイベントとして終わってしまう場合もある。本特集では一過性のイベントではなく、スポーツビジネスを地域活性化の起爆剤にしているまちのスポーツ「力」に対する取り組みを探った。

【事例１】若手経済人のネットワークで実現した、全81市町村が後援する長野県民球団（信濃グランセローズ）
【事例２】日本初の本格的なソシオ制で市民を巻き込む（ＨＣ日光アイスバックス）
【事例３】名門復活を賭けて現役ビジネスマンが挑む、ラグビー王国・秋田と地域の復活（秋田ノーザンブレッツ）
【 ルポ 】躍り出る起業家、スポーツビジネスの視点は「子育て支援」（レラカムイ北海道）
　　　　　　　　

まちの解体新書：北海道旭川市

世界の「旭川家具」へ地域ブランドでまちを活性化
空港のイス、病院のテーブル、学校の机……至る所で旭川家具に出合えるまち
世界への大きな一歩／明治期の陸軍駐屯がきっかけ／いずれ箱物家具は売れなくなる!?／北海道産のミズナラが海外で！世界への挑戦を決めた瞬間／まちの至る所に旭川家具／若い職人がこのまちにやってくる理由(わけ)／地域ブランドは地域とともに発展していく
　　　　　　　

Cross×Point〜あの人を訪ねたい〜

アルピニストの野口健氏が登場。植村直己の『青春を山に賭けて』という本と出会い、25歳で「７大陸最高峰世界最年少登頂」を達成。その後はエベレストや富士山の清掃登山、小中学生対象の環境学校主催など環境保全活動に取り組んでいる。「環境保全とは自然が相手ではなく、実は人間社会が相手なんです」と語った。
　　　　　　　

暖簾を守る：大日本除虫菊（キンチョウ）

「老舗は常に新しい」
花火を背にたたずむ浴衣美人と、ピンクのカッパの川流れ。コマーシャルだけ見ても、その「ユニーク」さに脱帽。明治43年から商標登録されている「金鳥」の由来は、『史記』にある“鶏口牛後”。五代目の上山社長はこれを「何事もユニークであれ」と解釈している。