月刊「石垣」　平成19年5月号

• 特集：「バーチャルマネー」の衝撃
• まちの解体新書：広島県呉市　〜「戦艦大和」を生んだ重厚長大のまちが観光都市に〜
• 藻谷浩介のまちづくり全国行脚：愛媛県松山市
• Cross×Point：佐々部清（映画監督）
• お茶の間サイエンス：わが国の科学技術を未来予測
• 暖簾を守る：�叶逡D屋総本店　〜時代を利用して進化する〜
• 予防医療の時代：気になるガン

石垣　5月号の内容は・・・

特集：「バーチャルマネー」の衝撃

電子マネーや企業が発行するポイント、さらには地域通貨など、現物の貨幣ではない「バーチャルマネー」の拡大が続いている。バーチャルマネーは、単なる割引の拡大といったレベルにとどまらず、消費行動や産業構造まで変革する力を備えてきつつある。一度は挫折したかに見えた地域通貨も、ノウハウの検証が進み、まちづくりの重要なツールとして再評価の動きが高まっている。バーチャルマネーの衝撃力を検証する。

【概論】
・「ＰＡＳＭＯ（パスモ）」の衝撃力。企業通貨の大戦争が始まる
【企業通貨編】
・ＪＡＬ・ＡＮＡを脅かす家電量販店の変革
【地域通貨編】
・コミュニティカードと、さらなる進化を続ける「つれてってカード」：長野県駒ヶ根市
・地域振興と雇用創出を狙う「沖縄ポイント」：沖縄県
・ＩＣカードで地域通貨の新時代が始まる：須藤修（東京大学大学院教授）
　　　　　　　　

まちの解体新書：広島県呉市

「戦艦大和」を生んだものづくりのまちが、今、観光都市へと変貌を遂げる。
周遊バスが観光客を商店街へと運びこむ――。中心市街地活性化の新たな試みとは？
小村和年・呉市長と奥原征一郎・呉商工会議所会頭のビック対談！
重厚長大の呉が観光都市に／始まりは明治22年の呉鎮守府／戦艦大和を観光の柱に／戦艦大和は沈んでもものづくりの技術は沈まない／呉探訪ループバス『くれたん』／まち全体がミュージアム／今も昔も水兵のまち／『くれたん』もう一つの使命／まずは魅力ある商店街に／まち全体で「おもてなし」

　　　　　　　

Cross×Point〜あの人を訪ねたい〜

今号は映画監督の佐々部清氏が登場。平成14年の『陽はまた昇る』で監督デビュー、16年の『半落ち』で日本アカデミー賞の最優秀作品賞と優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞した。そして、広島の原爆を題材にした新作の『夕凪の街 桜の国』（７月28日全国ロードショー）について、「たくさんの人に観てもらいたい映画だし、観た人にいっぱい考えてほしい映画です」と語った。
　　　　　　　

暖簾を守る：�叶逡D屋総本店

「時代を利用して進化する」
知名度は“高級フルーツの代名詞”“老舗”。ゆえに市場とは乖離している。バブル崩壊で始まった“初の横ばい時代”を六代目・大島博社長は「逆にやりがいがある」と、まるで楽しんでいるようだ。