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ALPS処理水のIAEAと第三者機関の分析結果を公表(経産省)

 経済産業省は1日、IAEA(国際原子力機関)が取りまとめた「ALPS処理水の放射性核種分析における第1回目の分析機関間比較結果」に関する報告書を公表した。報告書では、「東京電力は高水準の測定の正確性と技術的能力を持つことが証明されている」「東京電力のサンプル採取手続は、代表的なサンプルを得るために必要な適切な基準に従っている」「東京電力が使用している核種分析のために選定された分析方法は、適切で目的にかなったものである」「IAEAおよび参加した第三者分析機関のいずれも、有意に存在する追加の放射性核種(すなわち、ソース・タームに含まれている放射性核種を超えるもの)を検出しなかった」の4点を明記。この結果、IAEAは「東京電力は正確で精密なALPS処理水の分析能力を有していることを留意する」とするとともに「東京電力が、ALPS処理水の放出中における福島第一原発で継続中の技術ニーズを支援するための持続可能で堅固な分析体制を構築していることを実証した」と結論付けている。経産省ではこの結果を踏まえ、「IAEAによるレビュー結果を踏まえながら安全を大前提に処理水の海洋放出に向けた取り組みを進める」との考えを示した。

 データ分析は、IAEA立ち会いの下で採取されたALPS処理水のサンプルについて、IAEAの研究所(海洋環境研究所、陸域環境放射化学研究所、アイソトープ・ハイドロジー研究所)とIAEAにより選定された第三者分析機関(シュピーツ研究所・スイス、放射線防護・原子力安全研究所・フランス、ロスアラモス国立研究所・米国、韓国原子力安全技術院・韓国)がデータ分析を実施。報告書では各分析機関の分析結果の比較およびデータを示している。

 詳細は、https://www.meti.go.jp/press/2023/06/20230601004/20230601004.htmlを参照。

 

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