「事業承継ガイドライン」の改訂と「中小ＰＭＩガイドラインメニュー」の策定について

本日、中小企業庁は「事業承継ガイドライン」の改訂と「中小ＰＭＩガイドラインメニュー」の策定について発表いたしました。

「事業承継ガイドライン」が平成28年度に改訂されてから約5年が経過し、この間、後継者不在率が改善傾向にあるなど事業承継は徐々に進みつつありますが、経営者の高齢化に歯止めがかからないなど事業承継の取組は道半ばと言えます。特に足下で長期化している新型コロナウイルス感染症の影響もあり、事業承継を後回しにする事業者も少なくありません。

今回の改訂では、こうした状況も踏まえて円滑な事業承継をより一層推進するため、前回改訂時以降に事業承継に関連して生じた変化や、新たに認識された課題と対応策等が反映されております。

また、近年、事業承継の手段の一つとしてM&Aが注目されており、中小企業を当事者とするM&A（中小M&A）が増加しています。

一方で、従前はマッチング等のM&Aの成立に向けた取組に関心が集まる一方で、M&Aによって引き継いだ事業の継続・成長に向けた統合やすり合わせ等の取組（PMI：Post Merger Integration）については、その重要性や取組についての中小企業の理解が不足しており、支援機関も少ない状況です。

このため、M&Aを成功に導くためには「事業の引継ぎ（M&Aの成立）」と「引継ぎ事業の継続・成長（PMIの実施）」を車の両輪で進めることが必要との認識の下、中小企業におけるPMIの「型」を提示するとともに、これを推進する支援策が展開されました。

 

◆事業承継ガイドライン（第３版）

https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/download/shoukei_guideline.pdf

 

◆中小ＰＭＩガイドライン

https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/download/pmi_guideline.pdf

◆中小ＰＭＩ支援メニュー

https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220317005/20220317005-1.pdf