新卒採用に関するアンケート実施、「確保できず」3割（京都商工会議所）

2018年5年17日

　京都商工会議所（京都府、立石義雄様・オムロン）は3月7～ 20日、従業員50人以上の会員企業を対象に、人材確保およびインターンシップに関するアンケートを実施し、結果を取りまとめた。

　それによると、「平成30年春入社の新卒採用活動結果」では、必要数を確保できた企業は49％で、確保できなかった企業が32％だった。「採用活動で発生した課題」としては、「選考途中での辞退」や「内定後の辞退」を挙げる企業が多かった。

　また、インターンシップについては「実施している」と回答した企業は49％、「実施していないが関心がある」が23％となった。「採用活動におけるインターンシップの有効性」については、「それなりに有効である」が63％を占め、「非常に有効である」と答えた企業も10％あり、肯定的な見方が多かった。

　「新卒人材確保における課題」についての質問では、「学生への知名度不足」「業界イメージ」「賃金」を挙げる企業が多く、商工会議所へ求める支援としては、「合同企業説明会」「採用担当者への情報提供」「大学との交流支援」が多かった。

　同アンケートは会員企業の人材確保の現状把握や人材確保支援に関する要望を聴取することなどを目的に行ったもので、対象企業628社のうち、93社が回答。同所はアンケートの結果を踏まえ、企業と大学との情報交流会をはじめ、知名度不足解消のための会員企業の情報発信支援などを積極的に行っていく予定だ。

　　　京都商工会議所https://www.kyo.or.jp/kyoto/