「日本の再生に向けての提言」を発表
日本商工会議所は、このたび、「日本の再生に向けての提言」を取りまとめた。
本意見は、今夏、政府において「日本再生戦略」の策定が予定されていることから、日本の再生に向けた課題や取り組みの方向性について、日本商工会議所としての考え方を表明し、盛り込むべき事項を提言したもの。
同提言では、国難とも言うべき現在の厳しい経済社会環境の中にあって、日本が再生の道筋を得るためには、まずもって崩壊しつつある足元の経済基盤の再構築が先決であるとして、超円高の是正、電力不足問題など、早急に解決すべき目前の5つの課題の解決を求めている。また、再生と成長の要である「イノベーション」を真に有効なものとするためには、それを支える基礎的な基盤(科学技術、教育、人材、インフラ等)の再構築や強化が必要であり、そのためには、税制、規制、法制等の大きな枠組みを、国内外の構造変化に対応したものに思い切って転換すべきであることを指摘。その上で、具体的な再生戦略のあり方としては、中小企業の活性化を成長戦略の柱に据えるとともに、コンパクトシティの形成促進により、地域構造の抜本的見直しを図り、「中小企業と地域の成長」を日本再生のエンジンにすべきであることを提言している。